このコラムに初めて投稿します、昨年4月にスタートした障がい者就業・生活支援センターコピットの岡本です。
「コピットって何?」と時々聞かれますが、山梨の言葉の「こぴっと」です。山梨では「ちゃんとしなさい」ということを「こぴっとしろし」といいますよね?センターの名前にしていますが、そのココロは、「きちんとした支援が出来るセンターになったらいいな」という私の個人的な思いです。今のところ毎日バタバタするばかりでいつになったら「こぴっと」するやら?という感じですが、ご容赦ください・・・。
私は九州の熊本県の出身で山梨に移住して14年くらいになります。この間ずっと知的障害者の授産施設の職員として働かせて頂きましたが、山梨の言葉は概ね授産施設の利用者さんに仕込まれてきました。山梨の言葉は私にはとても独特で面白い言い方だなあと感じることが多いです。例えば「からかってみる」という言葉の使い方。機械の調子が悪いけれども、「ちょっといじって調節してみるよ」ということを「ちょっとからかってみるじゃんね」などと言いますが、九州では聞かない言い回しです。「からかう」相手が人でなくて機械であっても「からかってみる」。面白くて好きな言葉です。それから「でた」と言う言葉。出来たときに「でた」と言い、出たときには「できた」という。山梨で生まれ育った私の7歳の息子はもうしっかり「新しい店がでたね。」などと言っております。
さて、「コピット」ですが、はじめてこの言葉を聞いたのは昨年の今頃でした。ある支援者が「こぴっとしんといかんよ。」と言っているのを聞いてこの言葉を気に入りました。言葉の意味と比べて言葉の響きがのんびりしていて何だかちっとも恐くないし、山梨の大らかさを感じるような気がします。
また、「コピット」というボードゲームがあります。そのゲームのような「楽しい!」も大事にしていきたいと思っています。
さて、私たちの活動エリアは笛吹市・山梨市・甲州市からなる「峡東障害保健福祉圏域」がメインですが、現在、ナカポツがない「富士東部・北麓障害保健福祉圏域」も「すみよし障がい者就業・生活支援センター」と協力して微力ながらカバーしています。
いつになったら「こぴっと」できる「コピット」かわかりませんが今後とも宜しくお願い致します。