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サービス管理者研修

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2010年01月14日 admin001

サービス管理責任者研修、略して「サビ管研修」が今日から始まり、県担当者+講師+ファシリテーター役として一日庁外出張していた。
障害者自立支援法施行による「新体系」サービス事業所に必ず置かなければならないサービス管理責任者も徐々に若い世代が担うようになってきた。
この制度が始まった当初から研修事業に携わっているが、次第に顔ぶれが変わってきていることを実感する。

実のところ、まだまだ「新体系」に移行していない事業所も数多くあるが、タイムリミットを平成23年度末とされたことから、各事業所とも人材育成に力を入れるようになってきた。
今回は就労分野の研修となるが、もっとも関心が高い領域であることから、参加者の意識は高く、「眠っている」方は誰もいない。

私たちが研修事業をぶつ場合、必ず「演習」を重視する。
法の決まりではそんなに気合いを入れなくても企画できるのだが、受講生たちに何かを持ち帰っていただくため、些細なことでも凝る。
だから仕事がのろいんだ・・と怒られてしまいそうだが、演習で取り組んだ成果を即座に事業に反映していただくことを願い、ない頭を振りかざしている。

さて、今回の演習では「アセスメント」をキーワードに山梨県なりの統一したシート作りを目的に、某県のシートを比較対象事例として、実際に受講生の皆様に体験してもらい、「アセスメントをアセスメントしていただく」という「裏技」作戦をとった。
机上でパソコンを叩いているより遙かに実効性がある検証だ。

さて、結果は・・・・

幸いなことに、私どもが考えていた仮説を鵜呑みにするのではなく、数名の方から貴重なアドバイズを頂戴することになった。
やはり、現場の声はリアリティがある。

研修事業の企画をしても、主催者側の一方的な説明ではなく、こうしたキャッチボールを積み重ねることにより、熟度が高まってくる。
さらに、自由に発言していただく環境をつくっていくことにより、自らの力で考え、自らの力で判断していく人材を養成できるかとも思う。

知識だけではない、実践力が求められる今の社会にあって、将来を担う若手たちが育っていってくれることを願っている。

想像力

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年12月18日 admin001

 今朝も今年一番の冷え込み・・寒さが身に堪える一日だった。
また、未明に伊豆を襲った地震波は我が山梨にも到達し、僅かの揺れではあったが目を覚まされ、
少しばかり寝不足気味でもある。

そんななか、午前中は某スーパー様の集荷センターへ出向き、障害者雇用の可能性について御意見を頂戴した。
障害当事者の就職希望先としてスーパーのバックヤードで働きたい・・という声を多く聴く。
実際、多くの方が働いているのだが、戦力としてバリバリ・・という人もいれば、長続きしない・・という人も多くいる。
別に障害の有無に関わらず、仕事には相性があるから何とも難しいのだが、就労支援を担当する私の立場からはできるだけ長く続けて欲しいと願う。
長く続けていくためには職場内でのポジションを確立して貰うことが必要。
じゃあその秘訣はどこにあるのか・・・

物流と名が付くように、この業界では如何に効率よくモノを流していくかが成否を分ける。
当然、スピードも要求される。

効率化の部分ではどこの企業様でも言えることだが、私ども公務の世界にいる者には計り知れないくらい創意工夫がなされ、ムダというものがまったくといってない。
一つひとつの仕事が細かく仕分けされ、一つひとつの動きに着目して物事が考えられている。

障害当事者の特性として一つのことに対しては高い集中力をもつという話。
このブログ上では幾度も登場しているが、こうした部分にスポットライトをあてると、彼らが活躍できる、戦力となりうる場面がいくつもある。

企業秘密となるので記述は避けるが、私が見学させていただいた1時間の間で5?6つの仕事を探り当てることができた。
このような事例を積み上げ、ビジネスモデルをつくり、企業様に対して提案できる力を福祉サイドの人間たちに付けてもらえると嬉しいと思う。

富士東部就労支援ネットワーク

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年12月10日 admin001

ここ最近、執務室で事務作業に追われる日々が続いていた。
先週、ほぼ1週間を棒に振ってしまったことから、当初予算策定に関する仕事が山積みになっていたからだ。
気がつくと、現場の仕事が滞っている・・という状況。

今日は久しぶりに午後から富士吉田に出かけてきた。
1月に1度は必ず足を向けるようにしているが、先月と比べると気候が変わったことを感じる。
残念ながら、今日も富士の雄姿を眺めることができなかった。

1月に1度とは私自身が今年度決めた公約でもある。
甲府から富士吉田までは車で40キロメートル、峠を越えるから時間は1時間30分かかる。
現場を大切にする・・という自らのポリシーを守りたいということ、甲府近辺と比べ、どうしても社会資源が少ないこの地域にあって、自らが足を運ぶことにより、多少でも役に立ちたいという想いからである。

さて、山梨県内で4つある就労支援ネットワーク、3ヵ所の障害者就業・生活支援センターが担当しているが、富士東部エリアについてはセンターの空白区であるため、上記のうち2ヵ所のセンター職員が私と同じく、峠を越えて支援を行っている。

しかし、このエリアの特徴として、社会資源は少ないが、人的資源+人的なネットワークについては他のエリアの追従を許さない。

以前、某所で講義を行ったとき、こんなことをお話ししたのだが、案の定、一部関係者の方からお叱りを受けることになった。
社会資源と人材の双方が豊富であることが望ましいが、社会資源と人材とを比較した場合、後者が充実していた方が障害福祉の世界では重要かと考える。
何分、地域で支えるというキーワードを考えた場合、地域で受け入れる環境を整える方がハコモノを整備するよりずっと難しいからだ。

障害者自立支援法、世間の評価は・・・だが、こうしたネットワーク会議の開催も法の趣旨を踏まえたものであり、全国各地で同様の取り組みが行われている。
8日に内閣府内に新しい法制度作りを目指して改革推進本部が置かれたが、このような「お顔が見える」ネットワーク会議の推進などを引き続き推進して欲しいと願う。
もし、地方の立場でモノを申す機会があるなら、お話したいことは山ほどあるのだが・・・。
 

ジョブトレーニング事業を終わって・・

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年11月20日 admin001

このコラム上でも時折登場していた「知的障害者ジョブトレーニング事業」が昨日をもって終了した。
正確には職場実習生の受け入れ期間が終了した・・ということだけで、このあと速やかに報告書等の作成、県民の皆様等への周知・広報の場づくりを行うよう、上司から命が下ったが、ひとまずこれで第一段階が終了した。
もう一つの成果として、実習生がどこかの事業所等に就職していただく・・というものもあるが、幸いなことにご理解ある事業所様からトライアル雇用をしていただくことがほぼ決まった。

今回の事業は国の成長力底上げ5か年計画上にある「公的機関における知的障害者等の雇用」をテーマに検討事業として行ったものであるが、計5人、延べ100日間にわたって職場実習生を受け入れたことは前例がなかったことかと思う。

事業の企画立案にあたっては、何分ゼロからのスタートであることから、先進事例を探しに平成18年度に障害福祉課へ赴任してから、いろんな場所へ出かけて都道府県担当者、支援者、そして当事者、家族等にもヒアリングを行った。
構想3年と冗談めいて記載したが、紛れもない事実である。

正直なところ、100日間、この事業が持ちこたえられるのか、途中でリタイアしてしまう方もいるんじゃないか、担当者としては不安もあったのだが、担当者がインフルエンザで登庁禁止となったことはあるけれど、彼らは結果として1日も休まずに仕事じゃなかった実習をしてくれた。

仕事についても、ある程度の仮説を立てて、この程度じゃできるだろう・・という線で進めていたところだが、この「仮説」は見事に裏切られることになる。
当然、職員と同等の業務をこなすことはできないが、ロジスティック的な業務である「文書の封詰め発送」「コピー用紙の補充」「リサイクルペーパーの活用」だけではなく、パソコンのデータ入力などにも力を発揮していただいた。
県庁全体に彼らの能力を知っていただきたい一心で、庁内各課の業務を募って「実習」していただいたが、本来、職員が行なわなければならない仕事を彼らに担わせることで職員の心理的な負担が軽減したことは確かである。

費用対効果を実例で挙げると、コピー裏面用紙の使用済み印押し作業をした結果、リサイクルペーパーの活用が図られ、1日あたり2500枚の用紙を削減できることが分かった。金額として3000円となる。
あくまでもこれは彼らの実習時間のうち、フリータイムの4時間を利用してということだから、3000円÷4時間=750円/時間を彼らが自らの手で稼ぎ出した・・という計算。
山梨県の法定最低賃金を上回る金額である。

その他にも成果を挙げるなら枚挙に暇がないが、オール県庁という視点で考えると彼ら実習生たちが担うことが可能な業務はいくらでも見つけることができることが分かった。

じゃあ、早速採用を・・と意気込みたいところだが、このような結果を慎重に見極め、費用対効果の視点から確実に利があるということを証明しなければ県民の皆様のコンセンサスを得ることはできない。

多分、「お役所だから」このビジネスモデルが成立するのだろう・・という考えを持たれる方もいると思う。それだけに企業・事業所等においてこのような事例が成立しうることを証明していかなければならない。

障害福祉課へ赴任が決まったとき、ある上司から「障害者の力は決して無ではない。適切な配慮を行うことで必ず戦力となる」という言葉を頂戴した。
自身が当事者の保護者である私自身、そんなことはあり得るのか・・という疑心暗鬼の部分が大きかったと思う。当事者の保護者であるだけに「バイアスがかかった目」で見ていたのかも知れない。
障害がある人とともに仕事をすることは決して「お涙頂戴」の世界ではない。
企業等では障害者雇用を進めるために報奨金等の制度があるが、残念ながら公的機関にはこのような助成制度は存在しない。それだけに、全体の人件費と仕事のバランスという視点を持たなければならないことは言うまでもない。

今後、来年の2月中をメドに、企業等の方々を対象とした報告会を企画する予定である。
当然、職場実習生の皆様にもご参加いただくつもりだ。
山梨県の事業だから、県内の方が対象・・ということを言わずに、数多くの方々に参加していただけるよう準備を進めていきたいと考えている。
多分、公式なアナウンスは山梨県という立場でお知らせすることになるかと思う。
読者の皆様にもぜひご参加いただければ幸いだ。
 

なくした傘

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年10月07日 admin001

もし、あなたが外国の街のど真ん中で財布をなくしたら・・・
回りは全て外国人。看板の字も読めない、誰に話をしたら分からない・・・
こうした事態に陥ったら、確実にパニックとなるだろう。

連れがいればまだしも、たった一人だったら・・・
考えるだけでぞっとする話である。

もとより人とのコミュニケーションが苦手な自閉症児者はこうした「生きづらさ」を常に感じながら生活している。
たとえ連れがいたとしても、日本語をしゃべれなければどう相手に言葉で伝えようとしてもコミュニケーションができない。

仮にツアーに参加していたとしても、他の同行者に遠慮して声をかけられないことだってあるだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いきなり、変な話題からスタートしてしまったのだが、
昨日、今日と「ジョブトレ事業」の職場実習生が差してきた傘を誰かが持ち去ってしまった事件があり、対応に追われた。

私たちが普段執務している県庁本館ではおよそ1000人の職員とその3分の1ほどの来庁者が往来する。
傘立ては、執務室から見ることができないことから、悪くいえば「無法地帯」にある。
たまたま、来庁者用の傘立てに置いておいた彼の傘、無法者の餌食となったらしい。

折しも、台風接近で雨模様の空。職員の配慮で「持ち主不明」の傘を一時借用してもらうことで対応したが、彼にとって「持ち主不明の傘を借りる」=「もし、持ち主がいたなら自分は泥棒になる」と判断したらしい。
この影響で、午後の実習業務はほとんど「うわのそら」だった。

今日も今日で、本館内の傘立てという傘立てをのぞき見したり、自分と同じような傘を持っている人の後を追ったりと私の目を盗んでは探索行動をつづけていたようだ。

実習を始めてから2週間あまり。ルーティンワークについてはほぼ自立して行動ができることから、一人で庁内を歩いてもらうこともある。
1階の障害福祉課から8階のフロアに用事をお願いしたところ、いつになっても戻ってこない。
慌てて庁内を駆けめぐったところ、彼は受付案内嬢に確保され、課に戻ってきた。

手には1本の傘。
どうしたのかと問いただすと「4階に自分の傘があった」という。
残念ながら、彼の傘の特徴を知らない私、4階のフロアの各課室を一つずつ回り、持ち主を訪ねたが該当者はなし。
彼の傘がどうして1階から4階に移ったかは定かじゃないが、想像するに庁舎外に出るために一時借用した者が4階の住民にいたのかもしれない。

結果としては「めでたし」といきたいところだが、私に断りなく、「こそこそ」と傘を探していた行動について、お叱りを入れた。

しかし、彼が退庁後、ふと冷静に考えると、私の対応が正しかったのか疑問符が浮かんだ。

冒頭に記述したように、彼が自分の傘をなくしたことは外国の街で財布をなくすくらい大きな出来事に感じたのかも知れない。
後で聴くと、傘はお母さんが買ってくれたモノらしい。
私には分からないが、彼なりに思い入れがあるモノかも知れない。
業務時間中、私の目を盗んでまでも探し当てなければならないほど、大切なモノなのかも知れない。

彼の行動を自閉症特有の「モノへのこだわり」と一言で片付けてしまうことは簡単だ。しかし、もし傘ではなくて財布だったらどうだろう。傘と財布を比較するのは如何かと思うが、モノの価値観とはひとそれぞれで異なるから、私にとっては何でもないことでも彼にとっては一大事ということになる。

彼自身にとって大切なモノであれば、私も一緒になって探すべきだったかと思うが、業務時間中だったことから私に話をする術がなかったのかも知れない。
たとえ、ツアーで行動していたとしても、添乗員にお話するコミュニケーション手段がなければ一人で探すしかないのだろう。

傘が見つかってからの彼はすっかり安心したのか、昨日今日の慌てぶりがまるで嘘のように実習業務に集中することができた。

普段、自閉症児の娘といっしょにいると「モノがなくなる」=「大騒ぎとなる」という状況は日常茶飯事だ。
こうしたときに起きるパニックへの対処法も心得ていたつもりだったが、実習生君への対応の一件から、まだまだ自分自身が勉強不足であることを思い知らされた次第である。

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