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ナカポツのパワー

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年09月30日 admin001

「ナカポツ」もしくは「中ポツ」、「就ポツ」と俗称される障害者就業・生活支援センターが山梨には3カ所ある。
私が赴任した当時は1カ所、H20年度に1カ所、今年度からもう1カ所と数を増やしてきた。

障害がある人の職業生活を支援するためには雇用と福祉がバラバラに動いていたのでは適切な支援ができないことは言うまでもない。
この事業は「厚生労働省」の「厚生」セクションの障害保健福祉部と「労働」セクションの高齢・障害者雇用対策部がジョイントして運営している。
とかく、お役所は「縦割り」組織となりがちなのだが、それぞれの専門性を活かすことでシナジー効果を上げようという目的がある。

さて、我が県の「ナカポツ」センターであるが、就労支援・生活支援ワーカーの精鋭9名が日々、県内を飛び回っている。
おかげをもって、平成19年度の就職した人の数は25名、平成20年度は3倍強の85名となった。

国の計画では各障害保健福祉圏域に最低1カ所の設置を目標としており、本県はあと2カ所整備すれば体制が整うという計算だ。

世間からはご批判をいただくことが多い障害者施策であるが、実は見えないところで地道な成果を上げている事例があること、スピリットにあふれるスタッフの存在があることを皆様に改めてお知らせしたい。

加えて、来月から隠し球?の県版障害者ジョブコーチ派遣事業を本格的に始動する予定だ。
構想2年、根回し1年、調整半年という事業であるが、徐々にこの事業が定着し、企業等への就職を願う当事者・保護者の皆さんの支援ができればと考えている。

当然、この事業も「ナカポツ」センターの御協力をいただきながら進めていく予定だ。
スローモーなスタートであるが、不景気な世の中だからこそ、前向きに仕事を進めていきたい。

職場実習生が来る

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年08月03日 admin001

先週まで知的に障害がある方を職場実習生として受け入れていたが(通称:ジョブトレ事業)、
今週からはインターンシップで2名、8月の短期臨時職員として1名を課で引き受けることになった。

残念なことに3人とも男性なのだが、未曾有の不景気の中、就職を目指して頑張る彼ら、
仕事に対するモチベーションが非常に高い。

私が就職活動をしていた20年と少し前、世の中はバブル絶頂期。
不動産が売れ、高級車が売れ、就職も超売り手市場だった。
そんななか、なぜ公務員となったのか・・・・
都市銀行など民間企業では大学の成績のA評定の数によって、採用不採用が決まっていた。
学校に行くより、バイト先に行っていた方が多かった私に残された選択肢は
一発試験?の公務員しかなかったのが現実だ。

社会人となって同級生たちと給料の話になると声が小さくなった。
一応、上級職(大卒)で入庁したのだが、そもそもの初任給が彼らの半額だったからだ。

幸い、実家に居候していたので衣食住はまかなえたが、記憶をたどると手取りの給与は6-7万円だった。
さらに、奨学金を返していたので、ボーナスはなきに等しかった。

数週間前、地元紙の記者に頼まれて、公務員のボーナスカットの影響についてコメントを求められた。
記事はその後掲載される羽目となったが、結婚した際に購入した電化製品が次々と壊れ、買い換えの時期を迎えているのだが、住宅ローンを支払うと何も買うことができなくなった旨を正直に話した。
さらに、長男の部屋の改装を予定していたが、こちらもご破算。

こんな貧乏生活を強いられながらも、彼らに言わせると公務員は安定しているから良い・・という。
しかし、公務員の世界もまもなく俸給が査定される時代が来る。
私の職位は全体の真ん中くらいにあるが、昇任はおろか降格される可能性もある。
公務員の世界も辛い。相応の想いがなければ務まることができない職場だと思う。

さて、実習生たちの一日は緊張の連続だったと思う。
さすがにメディアの取材はなかったが、お役所という一見敷居が高い世界に飛び込んだ彼ら、
私たちの職場をどのように評価しただろうか?

因みに例の「ジョブトレ事業」の参加者に話を聴いてみたが、数千人の職員を擁する我が職場、人の多さに参ってしまったという。
加えて、みんなが自分の名前を知っているものの、
自分が相手の名前を覚えることができなかったことが大変だったそうだ。

事業の主旨こそちがうが、職場実習を行うという行為に変わりはない。
彼らとしても、あわよくば、私たちの職場に入りたいという希望もあると思う。
そんな想いを一心に受けながら、今回の職場実習の体験が有意義なものとなるよう、
アドバイズができればと思う。

特定非営利活動法人 バーチャル工房やまなし出陣

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年07月16日 admin001

平成17年度から平成20年度末まで支援を行ってきた「バーチャル工房支援事業」の満期修了に伴い
自立への道を選んだメンバー有志による「特定非営利活動法人 バーチャル工房やまなし」のお披露目パーティーが甲府市内の某所で開催された。

在宅就労により、経済的な自立を目指すことを目的としたこの事業、ITを用いたテレワーク事業というビジネスモデルをいかに構築していくことができるか・・・
常に頭を悩ませ、時には厳しい言葉を投げかけ、投げかけられながらも、最終的には保護の世界から大会に乗り出す道を選んでいただいた。

おかげをもって、少しずつではあるが仕事の受注も始まっている。

障害があるなしにかかわらず、お仕事をするということはクライアント様に対し、いかに効用をもたらすことができるかが成否のカギを握る。
お涙頂戴では対価としてお金を頂戴することができない厳しい世界でもある。

幸いにも、工房の教育指導をお願いしてきたスタッフの皆様からのバックアップを頂戴する中で、参加者自らの意思を持って意思決定をしていただいたことは、事業を担当してきた私自身、感慨深いものがある。

すでに事業担当者ではなくなり、「来賓」という形で席に呼ばれるようになった。
昨年度までは教育スタッフと角突き合わせて議論していたのだが、法人設立の意思決定がなされて以降、口を出す機会がなくなった。

法人設立に必要な県への手続き云々についても、参加者中心に進められ、私自身が出る幕もなく、無事終了した。

一昨年度、工房の支援を行うためにコーディネーターを配置したのだが、私の指示を無視して「お涙頂戴路線」での営業を行い、「お尻拭き」に翻弄されたこともある。
さらに、事業を委託した某障害当事者団体に対し、行政に対する「おんぶにだっこ」体質から脱却していただくために、厳しい言葉を発したこともある。
舞台裏ではきれい事だけではなく、このように様々な出来事があったのも事実だが、結果として参加者たちが自らの意思で、決断をしてくれた。

私たちの仕事は「法」に基づき動いている。
この「法」とはいうまでもなく「障害者自立支援法」のことを指しているが、
読んで字のごとく、障害者が自立するための支援を行うため施策を講じているが、最終的にはフェイディングしなければならない。
たしかにフォローも必要であるが、あくまでも後方支援であり、黒子に徹するべきと考える。

主役は行政ではなく当事者である。

ジョブコーチのお仕事的にいえば「フェイディング」したということになるのだが、すでに組織としては「支援の対象」ではなく、県として「ビジネスパートナー」となりうるだけの能力を持っている。
また、「当事者でなくては気がつかない視点」という、他の事業者にはない武器も持ち合わせている。

真の意味でのユニバーサル社会実現のため、「バーチャル工房やまなし」の今後の活躍を期待したい。

JC-NET山梨セミナー

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年07月13日 admin001

土曜日・日曜日と山梨県立大学キャンパスにおいてJC-NET山梨セミナーが開催された。

なにせ障害者就労支援については日本の第一人者をお招きして、山梨では初の開催となることから、すべてにわたって不安と緊張が入り交じった日程となったことはいうまでもない。

幸いにも梅雨空ではあるが雨模様となることもなく、「小過」はあったが、「大過」なくスケジュールをこなすことができたこと、JC-NETの小川代表をはじめとしたトレーナーの皆様に御礼を申し上げたい。
とくに、このブログに登場する某特例子会社の社長様には2日間(正確には3日間)お付き合いいただいたことをこの場をお借りして(多分ブログ見ていると思うので)、御礼申し上げたい。

失礼を承知で書くなら、JC-NET=ジョブコーチ・ネットワークの名が示すとおり、今回のセミナーを通じて「お顔が見えるネットワーク」のきっかけづくりができたことが何よりもの収穫である。

セミナー参加者はそれぞれの現場で日々格闘を続けている。
しかし、一人で何かしようとしても必ず行き詰まってしまうことがある。
でも、お顔が見えるネットワークがあることで、皆様と悩みを分かち合い、そして、みんなで一緒になって考えることで窮状を打開するための戦略を練ることができる。

代表のお言葉を借りれば・・・・
就職という目標に向かってシュートを決める・・・
このためには、
1.フォーメーション
2.戦術
3.技術
4.チームワーク
が必要。

我がヴァンフォーレ甲府もJ1復帰を目指して頑張っているが、
私たちも目標を高く掲げて、頑張っていくことができる勇気を頂くことができた。

あとはサポーターの協力もいただきながら頑張るしかない。

職場実習生に学ぶこと

執筆 : 県担当者|カテゴリ : 県担当者から | 2009年06月17日 admin001

知的障害者ジョブトレーニング事業も先月27日のスタートから16日目。
当初の想定を裏切り、実習生は仕事(じゃなかった実習作業)に取り組んでいる。
実習時間は9時から16時までだが、時間に正確な彼は職員の始業時間の8時30分前に職場に到着している。
暴露するが、1日だけ彼より後に登庁したこともあった。

席(私の隣の机)に就くや否や、「今日のお仕事は?」と聴いてくる。
半分寝ぼけ眼の私とは正反対で、朝からエンジンフル回転である。

これまでの16日間を振り返ってつくづく感じるのは、「働きたい」という想いが誰よりも強いこと。
今回の実習は20日間という限られた期間であることも原因の一つかとも勘ぐるが、多分、中長期戦となっても対応は可能と見た。

これまで、知的障害者の雇用を行っている企業様をいくつも訪問して仕事ぶりを拝見してきたが、みんなの思いは一つ。
「自分で働いたお金で自分の欲しいものを買いたい」

障害福祉課に赴任して間もなく、県内の福祉作業所を訪ねる機会があった。目の前には中央線。彼らが願う想いを記した色紙を見たとき、そこには「あずさに乗りたい」と書いてあった。

「あずさに乗る」。私にとっては東京主張をはじめとして、月に1?2回は行う日常的なことである。
往復の切符代は約8,000円。都内の移動経費や食事代などを含めると1万数千円の出費となるが、彼らにとってこの1万数千円というお金を自らの力で稼ぐことがいかに大変なことか、様々な事例を通じて思い知らされている。

今回、県庁に来られる職場実習生の方に対し、私どもが勉強させていただくことも考え、簿謝を差し上げることとしているが、彼らの職場実習業務を労働対価としてみた場合、相応の金額をお支払いしても決しておかしくない。
事業の目的として、知的障害者の方が県庁で仕事をした場合にどれくらいの経済効果(=労働対価)をもたらすことができるかの検証も含まれているが、福祉的就労の場で目標工賃として言われている40,000円/月は遙かに超える効果があると見ている。
少なくとも山梨県の最低賃金以上のお金をお支払いしても十分ペイできるはずである。

もう一つの課題としてジョブコーチの介入をどの程度行うか、山梨県が養成した「県版障害者ジョブコーチ」のお手伝いをいただき、事例検証をしているが、最初の一週間の集中支援期以降は週に1?2回、短時間の見守り支援だけで対応が可能であるとわかった。
というか、今回の職場実習生の事例では、どこの職場に仕事に行ってもらっても正確な仕事ぶりを評価する声が多い。
この結果、特定の課から集中的にお仕事(実習業務)の依頼が舞い込み、この調整(お断りすること)に気を遣わされる始末だ。

一人目の実習生の評価だけで答えを出すことはできないが、少なくとも今回の事業の企画については好調に推移していると断言できる。

実習事業は11月中旬をもって終了するが、この時期以降、実習生にお仕事を頼めなくなった課室等からのバッシングが怖い。
というか、バッシングが出るくらいになれば、本当の意味で事業が成功したと判断できる。

ここのところ、事業対応や実習生の職務・課題分析、仕事の振り分け作業に追われ、ブログの更新が途絶えていたが、久しぶりに明るい話題を提供できたことをご報告したい。

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